戦争で活躍したアメリカ犬を讃える日

メモリアルデーになるとアメリカ人は街の戦没者慰霊施設を訪れます。毎年この行事を通じて、自由を勝ち取った戦士たちを讃えるのです。その中でユニークなものがあります。4本足の戦士を讃えているのです。それがニュージャージー、ホルムデルの軍用犬記念日です。

世界中の戦いで「戦争の犬たち」が持ち合わせていた数え切れない勇気や忠誠心を学んでいくと、少なくとも一つは公式な記念日があっても不思議ではありません。

軍用犬の簡単な歴史

人類がいつから犬を戦争に連れるようになったかは定かではありませんが、古代ローマ人は武装した犬を使っていたという記録があります。またそのローマ人と戦うためにも軍用犬が使われていました。紀元前55年頃、ブリタニア(現イギリス)でカエサルの進撃に対抗するためにマスチフ犬が召集されました。さらに遡ると、古代ペルシアやバビロンで帝国軍に犬が入隊していました。

最近では独立戦争や南北戦争で犬が戦場について行き、伝令犬や番犬、時には癒しのために使われていたことが知られています。軍用犬の重要性にはじめて気づいたアメリカ人の一人はベンジャミン・フランクリンでした。彼は若いアメリカ軍に軍用犬部隊を提案しました。

フランクリンのアイディアが実現したのはその20〜30年後でした。1835年のセミノール戦争で軍用犬部隊が正式に召集されました。

ドイツ軍は1884年に軍用犬の訓練プログラムを策定しました。第一次、第二次世界大戦中に伝令犬やパトロール犬として活用していました。イギリス軍は、軍用犬の価値を見出して、第一次世界大戦の初期に軍用犬学校を設立しました。

第二次世界大戦:アメリカ軍用犬の発展

アメリカにおける軍用犬訓練プログラムのルーツは1940年代初頭に遡ります。1941年の真珠湾攻撃の際、プロのブリーダーとアメリカ・ケンネル・クラブは防衛犬キャンペーンに貢献しました。名前が示す通り、防衛を想定して訓練されました。

アメリカの軍用犬は、北アフリカで需品科のメンバーとして、1942年にはじめて戦場に降り立ちました。

最終的には大量の品種が偵察や見張り、攻撃、伝令、そり引き、荷物運びの目的で使われました。ジャーマンシェパードやドーベルマンのような尤もな品種からプードルやシュナウザー、エアデール・テリアのような驚くべき品種もいました。

第二次世界大戦が進むにつれて、アメリカの軍用犬はその価値を発揮しました。軍当局が彼らの重要性に気づくと、軍用犬は後の朝鮮戦争やベトナム戦争、イラク戦争、アフガニスタン紛争でのスタンダードとなりました。今では軍用犬のいない軍隊など考えられません。

アメリカ軍用犬の英雄たち

南北戦争:サリー

この強健なテリアは北軍に採用されて、軍隊の中で育てられました。流血の戦場でサリーは前線に立ち、敵を威嚇しました。仲間と戦い続けようとする意思が強く、最善を尽くして傷ついた仲間の看病をしていました。

第一次世界大戦:スタビー

この有名なブルテリアはコネチカット州ニューヘイブン出身で西部戦線に参加しました。これはヨーロッパに向けた船に乗せたコーポラル・ロバート・コンロイによるものです。スタビーは部隊に並んで立ち、傷ついた仲間を慰めたり、マスタードガスの噴射を警告したりしていました。

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第二次世界大戦:チップス

シルバースターとパープルハート章という高い称号を与えられたこの軍用犬は北アフリカやシチリア、フランス、ドイツで活躍しました。敵の銃基地へ突入して降伏させたのが有名な偉業です。1943年にルーズベルト大統領とチャーチル首相がカサブランカで会談した際、歩哨犬としての役目を果たしました。1993年には「軍用犬チップス」というテレビ向けの映画が放送されました。

第二次世界大戦:スモーキー

小さなヨークシャー・テリアが太平洋戦争の前線で何をしたと思いますか? 本物の英雄のような活躍をしたのです。仲間を癒し勇気づけただけではありませんでした。日本の弾丸が飛んでくる中で、体の小ささを活かして、排水溝に通信ケーブルを引いたのです。この英雄的な活躍によって米軍極秘部隊は他のアメリカ軍と連絡が取れるようになり、多くの命を救うことができました。体は小さくても勇気は大きかったのです

ベトナム戦争:ニモ

エネルギーと決断力に溢れた英雄ニモは頭を撃たれたにもかかわらず、戦いを続けました。傷ついても南ベトナム解放民族戦線の攻撃者に対して戦い続けました。彼らを見つけるとニモは怒りを爆発させました。これによってアメリカ軍は援軍を求めるだけの時間を持てたのです。ニモは任務中に片目が見えなくなってしまいましたが、基地の懸命な獣医のおかげで生き延びました。実際、その後も基地の歩哨任務を続けました。引退後は軍用犬採用の行事に顔を出しています。

イラク戦争:ベニー

最近の英雄的な軍用犬はたくさんいますが、ベニーもそのうちの一匹です。イラクやアフガニスタンで活躍しました。爆発物探知犬として訓練され、イラクでの過酷な2年間の任務を遂げました。爆発物探知に加えて、ベニーはセラピー犬として疲れきった軍隊に癒しを与えました。また、ヨーロッパでブッシュ大統領に面会もしました。

メモリアルデーが近づいたら、世界中で何十年にもわたって果敢に国に貢献してきた、このような軍用犬のことを思い出してください。軍用犬のことをもっと知るためにはアメリカ軍用犬協会のホームページ(http://www.uswardogs.org/)を参照してください。

世界の軍用犬の物語

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