犬の誤飲問題。【タバコ・ガム・ビニール・プラスチィック】の場合の対処法。

犬の誤飲は、十分注意していてもいつどこで起こるかわかりませんね。散歩の途中でうっかり拾い食い、室内でもタバコの吸い殻や床に落ちたビニールなど飼い主も気がつかないうちに誤飲してしまうことがあります。ここでは特にタバコ・ガム・ビニール・プラスチィックを誤飲した場合の対処法を紹介しましょう。

タバコを誤飲したときはどうする?

【症状】

犬がタバコを誤飲した場合は、ニコチン中毒になる可能性があります。主なニコチン中毒の症状は、異常に興奮したり、震え、嘔吐、下痢、呼吸困難等です。

ニコチン中毒の症状は、タバコを誤飲してから15分から40分くらいの間に起こるとされています。誤飲を確認してから4時間以上経過してもニコチン中毒の症状が現れなければ大丈夫と考えられます。

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【対処法】

犬がタバコを誤飲した場合牛乳などを飲ませると良いといわれていますが、これは間違いです。決して牛乳などの水分を与えないようにしましょう。ニコチンは水に溶ける性質があるので危険です。

タバコを誤飲し、少しでもおかしいなあと感じたときはすぐに動物病院へ連絡し、獣医師の診察を受けましょう。

ガムを誤飲したときはどうする?

ガムの場合は、犬用ガムと人間用のガムの場合があります。犬用ガムは子犬や小型犬などの場合、良くのどに詰まらせて呼吸困難になることがあります。

また人間用のガムに使用されているキシリトールは犬にとっては危険なものです。ここではこの2つの誤飲の場合について考えていきましょう。

★犬用ガムを飲み込んだ!

【症状】

犬ガムを丸呑みしてしまった場合、食道などに詰まってしまう可能性があります。特に小型犬は注意が必要です。この場合は、呼吸困難になってしまうので至急動物病院へ連れて行きましょう。

【対処法】

犬の喉からガムを取り除くことができれば、喉からとってあげましょう。手に負えないようならすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

★キシリトール入りガムを誤飲した!

【症状】

キシリトールは人間にとっては無害ですが、犬はキシリトールが体内に入るとインスリンが大量に分泌され低血糖症になります。

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主な症状は、意識低下、けいれん、脱力、昏睡状態です。さらに肝障害も起こることがあります。

【対処法】

誤飲してから30分以内に低血糖症の症状が現れたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。また、症状が現れない場合は、食事を与える、おやつを与えるなどで血糖値を上げるようにしましょうね。

ビニールを誤飲したときはどうする?

【症状】

小さなビニール片の場合は、飲み込んだとしても何の症状もでないことがあります。そのときは、数日間、便と一緒に排泄されたかどうかを確認しましょう。

大きなビニールの場合は、飲み込み方によっては気道を塞いでしまい呼吸困難になってしまうことがあります。チアノーゼなどが出ることもあります。

【対処法】

呼吸困難を起こしている場合は、犬の口を開けピンセットなどでビニール片を取り除きます。また念のために動物病院で診察を受けるといいですね。

小さなビニール片は、便と一緒に排泄されることが多いのですが、排泄されない場合、体内に蓄積される可能性があります。犬の様子がおかしくなくても心配なら動物病院でレントゲンを撮ってもらうと良いでしょう。最悪の場合腸閉塞などの病気になる可能性があります。

プラスチックを誤飲したときはどうする?

【症状と対処法】

小さいプラスチック片ならば、ほとんどの場合数日後に便と一緒に体外へ排出されます。ただプラスチックは切断部分が鋭くとがっていることがあります。腸壁などを傷つけると血便がでる可能性があります。

大きなプラスチックの場合、喉に詰まらせることがあります。気道を確保することが最優先になります。口に指を突っ込んだりして嘔かせましょう。

まとめ

犬の誤飲はいつ起こるかわかりませんね。本当にまさかこんなのものを飲み込むなんてと驚く飼い主さんがとても多いようです。犬の誤飲を防ぐには、犬の届くところに物を置かないということが最も確実な方法です。そしてもし何かを誤飲してしまったらいつ、何を、どれくらい飲み込んだのかを獣医師に正確に伝えることが大切です。

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