フローリングの床が犬の関節に与える影響と滑り対策。

現代は、リビングにフローリングの床を使っている家がほとんどですね。でもこのフローリングは、実は犬にとっては大きな危険が潜んでいます。私達にとってはピカピカにワックスで磨かれたフローリングはとても気持ちのいい床なですね。そこで犬の関節にとってはどのような危険が潜んでいるのかを検証してみましょう。

フローリングに潜む危険

フローリングは無垢の一枚板や合板の上に傷などがつきにくくするために特殊コーテイングされた床材のことです。昭和40年代から広く建築素材として使われるようになりました。現在ではリビングの床材はほとんどの場合このフローリングですね。

フローリングは木材の表面に特殊コーテイングがされているために大変滑りやすくなっています。犬にとっては、足を踏ん張ることができないフローリングには大きな危険が潜んでいます。犬の骨折やケガのほとんどは室内で起こると言われています。その原因のひとつが滑りやすいフローリングともいえるでしょう。

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フローリングの犬の関節に与える影響

犬は、肉球と爪でしっかりと踏ん張って体を支えています。しかし、フローリングの場合表面が特殊コーテイングされているために犬はしっかりと足を踏ん張って立つことができませんね。たとえるならば私達がスケートリンクの上に普通の靴で立っているようなものです。しかもその上を歩かなければならないので関節にかなりの負担がかかります。そのため犬の関節に不必要な力が加わることで関節炎等になりやすくなります。

また、生後10ヵ月までにフローリングで育った子犬は、足の関節や骨、肉球などがしっかりと成長することができないため転倒しやすくなることがあります。特にシーズーなど肉球の間に毛が生えるタイプの犬は、さらに滑りやすくなるので注意が必要です。足が短く胴が長いダックスフンドなどの犬種は、腰に負担がかかりヘルニアになりやすいでしょう。

適切なフローリング対策は?

フローリンが犬にとっては良くないとわかっていても現実的には、フローリングを避けられないという問題があります。適切なフローリング対策を行うことである程度は犬の関節への負担を軽減することができます。

1.絨毯やマットを敷く

一番手軽な方法は、絨毯やコルクマットなどをフローリングに敷くという方法です。

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絨毯を敷く場合は、毛足の長いものは避けましょう。特にループ状になっている絨毯は犬の爪が引っかかりやすいので避けた方がいいですね。

マット類は、表面が滑りにくいものがいいですね。マットは、ホームセンターなどでも販売しているので手軽に手に入れることができます。また犬が粗相をしてもその部分だけを取り換えることができるので便利ですね。

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2.滑り止めワックスをする

絨毯をするのは犬が粗相をすると困るし、せっかくフローリングにしたのに残念と考える飼い主には、滑り止めワックスを使うことをお勧めします。

滑り止めワックスは、ダンスフロアや体育館などにも使用されています。最近ではフローリングでペットを飼っている飼い主が急増したためにペットが床を舐めても大丈夫なペット用滑り止めワックスが販売されています。このワックスを塗る手間はかかりますが、犬の関節への負担は大変軽減されるでしょう。

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3.滑り止め効果のある特殊コーテイングをする

フローリングの場合、ワックス掛けを少なくても1年に1回は行わなければなりませんね。それが面倒なときは、少し費用がかかりますが業者に依頼してフローリングの特殊コーテイングをするといいでしょう。最近は特に技術が向上し、ミラーコーティングなどは長期間ワックス掛けをする必要がなく、また優れた滑り止め効果があります。

まとめ

犬にとっては関節などに大きな影響のあるフローリングです。飼い主のちょっとした心配りで犬の関節への負担を軽減することができますね。飼い主だけではなく犬にとって住みやすい環境を整えてあげることが飼い主に求められる時代になってきたようです。

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