犬と一緒に寝ると病気になるって本当?

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犬と一緒に寝ると病気になるということを聞いたことがある飼い主も多いかと思います。ここでは本当に病気になるのか?そしてどのような病気になるのかを検証してみましょう。

ズーノーシス(人畜共通感染症)を知っていますか?

ズーノーシスとは、人畜共通感染症やペット病ともいわれ、人間や犬などの脊椎のある動物に共通して感染する感染症のことを言います。最近では、SARS(重症呼吸器症候群)や鳥インフルエンザなどがよく知られていますね。

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このように動物から人に感染する場合と人から動物へ感染する場合があります。

また感染源である動物は、これらの感染症に感染していてもまったく症状が出ないこともあり、人に感染した場合だけ重症になったりすることがあります。

このズーノーシスには、大変多くの種類がありその症状も多種多様です。

犬から人へ~よく知られている病気は?~

1.狂犬病

狂犬病は日本ではここ十数年、発症の報告はされていません。日本は世界でも数少ない狂犬病のクリーンな地域とされています。しかし、狂犬病がクリーンな国とされていた台湾でも数年前狂犬病の発症が確認されており、海外との往来が多くなってきている昨今では、いつ狂犬病が日本に入ってきてもおかしくない状況にあります。

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この病気の致死率は非常に高く発症すればほとんどの場合、犬でも人でも死に至ります。

そのため日本では、犬の登録とともに狂犬病の予防注射を毎年摂取するように狂犬病予防法で定められています。しかし残念ながら狂犬病の予防接種の接種率は全体の3割程度だといわれています。

2.エキノコックス症

北海道だけの病ともいわれ多くは北海道で発症することが確認されていましたが、最近では本州での発症も認められているので、北海道だけの病気ではないといえます。

この病気は、エキノコックスという寄生虫の卵が何らかの原因で体内に入ることによって発症します。犬の場合は、軽い下痢などで済み、死に至ることはありません。

しかし人間の場合は、この卵が体内に入ると肝臓に寄生して幼虫になり、さらには肺や脳などの転移してしまいます。

しかも10年くらいの長い時間をかけて進行するためなかなか診断しにくいといわれています。また、この病気に対する有効な薬はなく、寄生された部分を取り除くことが唯一の治療方法です。

まとめ

ズーノーシスには、この二つ以外にも大変多くの種類があります。

確かに狂犬病やエキノコックス症などは、ワクチンの予防接種や駆虫によって感染を避けることはできます。

しかし、多くの種類があるズーノーシスをすべて予防することは、大変困難なことですね。

そう考えるとやはり犬との楽しい生活を送るためにも一緒に寝るということは、あまりお勧めできません。

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