犬にマイクロチップ。メリット・デメリットは?装着可能な場所、料金や注意点は?

犬に装着するマイクロチップを知っていますか?日本ではまだマイクロチップの装着が義務化されていませんが、個体識別の最も有効な方法として「動物愛護管理法」によってその装着が推奨されています。ここでは犬のマイクロチップのメリット・デメリット、装着可能な場所や料金・注意点について詳しく解説します。

犬のマイクロチップとは?

犬のマイクロチップは直径2ミリ、長さ12ミリの円筒形の電子機器になります。だいだい米粒くらいの大きさと考えていいでしょう。これを犬の首筋に注射器で装着します。犬が暴れたりしなければわずか数秒で装着できます。

マイクロチップにはそれぞれ「登録番号が」あります。この番号は一つしかないので番号をリーダー(専用読み取り機)で読み取ることで個体識別ができるという仕組みです。

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メリットは?

個体識別が簡単にできる

識別番号を読み取ることで飼い主さんの名前、住所、連絡先がすぐにわかるので迷子になったときに飼い主さんのもとへ確実に帰ることができます。

一度装着すれば一生使うことができる

マイクロチップは25年から30年は使用できるように作られています。また識別番号は途中で破棄したり書き換えたりすることができません。マイクロチップは生涯使うことができることになります。

とくに犬が盗難にあったときにはマイクロチップのデータを読み取ることで犬の所有者を特定することができます。

犬の遺棄などの抑制

マイクロチップを埋め込むことですぐに飼い主さんが分かってしまうので安易な犬の遺棄を防止することができます。

デメリットは?

装着費用が掛かる

マイクロチップの埋め込みには通常3000円から5000円の装着費用が掛かります。

まれにアレルギーを起こす犬がいる

犬によってはマイクロチップを埋め込むことにアレルギー反応を起こすことがあります。

犬にマイクロチップを埋め込むときには、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

識別番号はリーダーでしか読み取れない

マイクロチップの場合、首輪や鑑札と違い識別番号を読み取るための専用のリーダーが必要になります。迷い犬を保護した場合、マイクロチップがあるかどうかを確認するためには、最寄りの警察や保健所、動物病院へ連れていく必要があります。

マイクロチップのリーダーは法律によって埋め込みが推奨されているため各行政への設置が進められています。

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住所などの変更手続きが必要

飼い主さんの基本データが変更になった場合は自分で動物ID普及推進会議に連絡し、変更手続きをする必要があります。

マイクロチップの装着可能な場所は?

マイクロチップの埋め込みは医療行為とみなされています。そのため動物病院での装着になります。マイクロチップの埋め込みを希望する場合は、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

マイクロチップを埋め込む料金は?

マイクロチップの埋め込みの料金は3000円から5000円です。5000円以上の料金が必要な場合は少し高いかもしれませんね。料金に関してはそれぞれの動物病院によって違います。直接動物病院に尋ねるといいでしょう。

装着費用のほかに犬の飼い主さんの名前、住所、連絡先のデータを動物ID普及推進会議に登録する必要があります。データの登録料として一律1000円が必要です。登録は飼い主さんが行います。

注意点は?

引っ越しなどで基本データが変わった場合はすぐに変更手続きをする

マイクロチップでは動物ID普及推進会議に登録された飼い主さんの基本データがとても大切になります。そのため引越しや結婚などで住所などの基本データが変更になった場合は速やかに変更手続きを行いましょう。

生後間もない子犬への装着は獣医師と相談する

マイクロチップの装着は生後2週間からできます。ただあまりに体が小さいと多少なりとも体に負担がかかる恐れがあります。とくにチワワなど成犬でも体が小さい犬の場合は獣医師に相談してみましょう。

犬の体調の良い日を選ぶ

マイクロチップを装着するときは犬の体調の良い日を選びましょう。また装着後は安静にすることをおすすめします。

まとめ

日本の現状では犬のマイクロチップの装着率は約10%です。今後、犬や猫へのマイクロチップ装着は日本でも義務化する方向で検討されています。マイクロチップを埋め込むことで飼い主さんと離れてしまう犬が少しでも減少するといいですね。

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