ドイツの軍人マックス・フォン・シュテファニッツは1890年代後半に「実用性と知性」をモットーに完璧な牧羊犬を生み出そうとしました。見た目の美しさは気にせず、傑出した労働犬としての品質や知性、体力を重視しました。
シュテファニッツは欠点だと考えた特徴を素早く排除しました。するとロングへアードジャーマンシェパードに問題が生じ始めました。この劣性遺伝が現れると、毛が長く水に弱い皮膚の犬が生まれます。これをシュテファニッツは牧羊犬として不可欠な要素と考えました。その結果、毛の長い品種は品評会で落とされ、以後のドッグショーで禁止されたのです。
ジャーマンシェパードの特徴
身体的な特徴は標準と異なっていますが、ロングへアードジャーマンシェパードには可愛らしく忠誠的にしている特徴があります。毛が長いということは仕事能力や知性、集中力には全く影響がありません。実際、ヨーロッパではもっとロングへアードシェパードが警察犬や番犬、救助犬として従事しています。従来のジャーマンシェパードよりも親しみやすいと多くの飼い主は言います。
認めてもらえるための闘争
ロングへアードジャーマンシェパードの愛好家は世間で認めてもらえるように活動を続けています。1984年にドイツの活動家がアメリカや国際の団体にロビー活動を行いましたが、1991年に失敗に終わりました。
今日ではこうした団体が力を伸ばし、ドイツとイギリスで認められるようになりました。アメリカンケンネルクラブではまだですが、時の問題と思われます。毛が長くかっこいいジャーマンシェパードが品評会に出る日もすぐに来るでしょう。
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