犬が車を追いかける行動は、全く自然なものです。こういった行動は狩猟本能の現れで、動くものは何でも獲物に見えるのです。侵入者から自分の庭を守ろうとする、縄張り意識に反応する犬もいます。強い牧羊犬遺伝子を持つ犬は、言うことを聞かない車を“群れ”に連れ戻そうとしているのです。
しかし、車を追いかける行動が自然だといって、それを許してもいいということではありません。 “タイヤの噛みつき”が愛犬に危険というだけでなく(車を追いかける犬は、長生きできません)、ドライバーや歩行者、他のドライバーを危険にさらします。
犬が車を追いかける理由と対策3つ。
愛犬が車を追いかける行動をとるなら、早い時期から、“おいで!”の命令を教えてください。何度も教えこまなければなりませんが、途中で気を散らすことも加えてみてください。例えば、家族や友人に協力してもらい、ジョギングや犬の散歩のふりをして愛犬を試してみます。こうすることで、愛犬が後を追って急に走り出す状況をコントロールしやすくなるでしょう。
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車を追いかける理由を知ることも役に立ちます。その動機が分かれば、解決策が少しは楽に見つかるでしょう。
1.縄張りでの追跡
宅配業者や郵便配達人などの悪意の無い“侵入者”を追いかけることが好きな愛犬なら、おやつをあげてみることです。しかし、多くの場合、見知らぬ車を追いかけていきます。愛犬が定期的に配達にくるトラックや車にみ慣れれば、追いかけもなくなるでしょう。
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2.獲物の追跡
この場合は、リードや嫌がるような気を散らすもの(大きな音など)を使って追跡開始を阻止すれば、なおることが多いものです。愛犬が追跡から注意をそらすことができたら、ご褒美やおやつでその行動をほめましょう。もちろん、車の追跡から愛犬の安全性を守る確かな方法は、庭にフェンスを立てるとか、リードでつなぐことです。フェンスで安全性は守られるでしょうが、場所によっては、この問題行動を減らすどころか、容易にしてしまうこともあります。
3.牧羊犬の追跡
車を、言うことを聞かないヒツジか何かと判断してしまう犬には、その牧羊犬の本能に対処するためもっと積極的な手段を試してみましょう。長い散歩や毎日のランニング、フリスビーやボールといった安全なおもちゃで遊ぶなど、たっぷり運動させていますか。そうした犬は、フライボールやアジリティートレーニングのような団体スポーツにも向いているでしょう。愛犬が頑固な牧羊犬なら、追跡の誘惑をごまかすよう、ご褒美やおやつで、問題行動を直すようにしましょう。
愛犬の追跡行動が依然としてなおらないようなら、プロの訓練士に頼んでみましょう。訓練士なら、飼い主に協力して愛犬の問題行動をきちんとコントロールできるようにしてくれるでしょう。
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