子犬の多くは、1日に1、2度は、思う存分はねまわり、大喜びして狂ったようになります。有り余るエネルギーを爆発させることを、FRAP, Frenetic Random Activity Period(猛烈に、無秩序な、行動の、時期)といいます。この状態は、特に、もうすぐ子犬時代を脱しようとしている年長の子犬に見られます。FRAPは、大体、子犬と関係するのですが、若い成犬にも、このエネルギーの爆発が見られます。
何を求め、期待するか
FRAPは、早朝と夕方によく起こります。家の中をかけまわり、カーペットの上を転がり、家具に向かって突進したりということは、FRAP状態の犬には普通のことです。できるなら、傍観して、この短いショーを楽しみましょう。
愛犬の目が輝けば、FRAPの到来だと分かるかもしれません。あるいは、胸を床につけ、しっぽを空中に上げて、挨拶のような姿勢をとると、その時かもしれません。突然、吠え、跳ね、ぐるぐる回り、廊下を激しく行ったり来たりし、家具を飛び越えたり、周囲をぐるぐる回ったり、飼い主に吠えかかり、おもちゃに飛びかかったりするでしょう。愛犬は、まぎれもなくつむじ風です。エネルギーがほとばしるFRAPのように純粋に幸せであることは他にそうそうないのです。
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FRAPへの対処
問題のないFRAPならただ楽しいだけですが、家や愛犬の安全のために愛犬を少し落ち着かせなければならない場合もあります。簡単な解決策は、フェンスで囲った庭の中で、愛犬を走り回らせることです。屋外に出すにはドアを開けるだけですが、愛犬をなだめすかす必要があるなら、お気に入りのおもちゃで注意を引き、それを外へ投げましょう。
家にフェンスで囲った庭がないなら、家の中で立入禁止にしたい部屋のドアを閉めてください。スリップによる事故を避けるため、予防策として、滑りやすい面には近づけないようにしてください。激しくぶつかる場合、倒れそうな物には特に注意しましょう。幸いなことに、FRAPは、大体において、2、3分より長く続くことはめったにありません。
FRAPを爆発させない一つの方法は、愛犬を歯がためと一緒に寝床に入れておくことです。あるいは、愛犬が集中するようなら、おやつを取り出して、このエネルギーをしつけに利用できます。
避けたいのは、この行動を支持することです。愛犬を追いかけたり、その妙な行動を笑うと、この行動をよりいっそう助長させます。大部分の犬は、いつかはFRAPを経験することを忘れないで。発育の自然な部分であり、日常に笑いを添えるイベントでもあります。
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