もしも今まで肉球についてあまり意識したことがないのであれば、今がその時です!肉球とは、犬の足の厚くふわふわと弾力のある部分のことです。肉球は衝撃を吸収し、歩行の際(また走る・滑る・スライディングなど)の摩擦となったり、極端な温度変化から保護するなど、犬の足元を守っています。外で遊んだり散歩に行く際は、愛犬の手のひらに注意すると日々どれだけ肉球へ負担がかかっているか分かるでしょう。
歩くことで起きる地面との接触は、犬の肉球を強くて張りのあるものにしました。しかし、それでも肉球は鎧ではありません。獣医にとって肉球のケガの救急治療は、あまり一般的ではありません。
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肉球のケガ、よくある症状
裂傷や破裂、擦り傷などが一般的です。もし犬がガラスのように尖った物を踏んでしまうと、どんなに強い肉球でも裂傷することがあります。また肉球は極度な温度変化でも傷つく可能性があり、とても暑い日には肉球を火傷してしまうことはあまり知られていません。加えて地面に落ちた化学物質も傷をつける要因となりかねません。
肉球のケガの早期発見
もし愛犬が化学物質やガラスまた高温の地面を踏んでしまった所を目撃した場合、恐らくすぐにケガに気付くことが出来るでしょう。しかしながら、ケガは常に自分で確認できるわけではなく、また時にケガをしてから症状が出るまでに少し時間がかかることもあります。
症状の一例としては、出血、足を引きずる、肉球をひどく舐める、変色、足に体重をかけたがらないなどです。
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ケガしたらどうする
ケガの状態に応じた手当をしましょう。下記は応急処置のヒントです:
1.傷を洗浄する
―まず患部にガラス破片などが残ってないか確認し、ある場合は取り除きましょう。もし水が用意できるのであれば、患部を洗浄するのはとても良いことです。肉球を水の中に通し細かい破片を洗い取り除きます。
2.出血を止める
傷が洗浄されたら包帯や清潔な布などで圧迫します。出血が止まるまで傷を押さえ続けます。もしケガが小さいものならばすぐに出血は止まるでしょう。しかし傷が深い場合、自力では止血ができないかもしれません。その場合は動物病院での適切な治療が必要です。
3.火傷の鎮静
-もし今まで裸足で外を歩いたことがあるなら―特に日光を浴びた夏の歩道など―それがどれだけ熱いか想像できます。肉球は強いとはいえ、火傷をすることもあります。保冷剤や庭のホースや蛇口の冷たい水で患部を冷やします。化学物質を踏んだ場合はすぐに肉球全体を冷水で洗い流します。水を流し続けて化学物質の痕跡を全て洗い流しましょう。
次のステップ:動物病院に行く
肉球は体の中でもケガが治りにくい部分です。その為あまり深刻でないケガだとしても動物病院に行きましょう。多くの肉球のケガは適切な洗浄と圧迫が必要です―さらに集中的な治療が必要なこともあります。獣医は治療が完了するまでの間、自宅での看病を適切に指導してくれます。
ケガを回避する
肉球のケガを避けるために、愛犬が遊んでいる場所を点検しましょう。尖った破片を除去し化学物質を洗い流します。夏には温度が高すぎる場所はなるべく避け、夏の日差しでも温度が低い芝生や土の上を歩かせます。散歩に行くときは危険なものから愛犬を遠ざる為に犬の足元に注意を払いましょう。
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