聴導犬とは?仕事は?向いてる犬種や訓練方法は?協会は何種類ある?

出典:http://www.hearingdog.or.jp/

聴導犬をご存知ですか?盲導犬というのはよく耳にされると思いますが、今回は聴導犬を取り挙げてみます。

聴導犬とは?

聴導犬は耳の不自由な方の命を守るため、生活を共にして耳の代わりになってくれる犬の事です。オレンジの首輪とリードをつけます。例えば、家の中では「お湯が沸いてピーピー鳴ってるよ」とか「朝だよ、目覚まし時計が鳴ってるよ」とか外では「気をつけて!自転車のベルが鳴ってるよ」など、音を聞いて知らせてくれます。

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また、聴覚障害者の方は見た目がわかりません。そのために聴導犬が居ることで目印になり、サポートが受けやすくなります。

向いている犬種は?

仕事や役割は前記の通りなので、次にどんな犬が聴導犬として働いているのかを見て行きます。

盲導犬は大型犬が大半を占めていますが、聴導犬は小型犬が多いようです。日本の場合は特に家の広さや畳などの生活スタイルを考えると、小型犬の聴導犬を希望する人が多いと言うことです。ユーザーさんと共に外出して訓練されているので、どこに行っても大丈夫となっています。小型犬ならば電車の中などでも抱き上げることも可能なので、その時の状況でコントロールしやすいという点もあるようです。

犬種としてはシェルティ(牧羊犬)や柴犬など多彩となっており、選ばれる犬は純血種ではなく雑種が多いとのこと。身体が健康であり、人なつこく(社交的で人間を好む)、攻撃的でないことが挙げられます。

訓練方法は?

聴導犬は3つの訓練を受けます。「基礎訓練」「聴導動作訓練」「合同訓練」です。

1つずつ見て行きますね。

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基礎訓練は大体約60日間行われます。基本動作(指示したら来る、座る、伏せるなど)を屋内だけでなく、電車やタクシーなどの公共交通機関、スーパーなどの公共の場でも確実に行えるように訓練を受けます。

聴導動作訓練は約100日間となっています。音の訓練や音源に誘導させる訓練などがあります。必要な音に反応し、音源を確認してその場所までユーザーさんを誘導できるように訓練されます。繰り返し行われ出来たらご褒美を与えていく、訓練士さんと根気比べですね。

合同訓練は約10日。聴導犬候補犬とユーザーさんが対面をして相性が良い犬が選ばれます。そして、起訴動作と聴導動作を指示をして行わせると言う運びになります。こうした全てを終えて聴導犬の認定を行う指定の法人の試験に合格したらば認定を受けます。
聴導犬訓練士になりたい人向けの動画を紹介します。

聴導犬の協会は?

最後に協会について追記します。協会を調べますとたくさんあるのですね。

「日本聴導犬協会」が一番メジャーなようですが、社会福祉法人で厚生労働省大臣指定法人となっています。一般社団法人では「日本聴導犬推進協会」、公益財団法人では「日本補助犬協会」があります。名称も似ているので1つ1つをよくよく見て行く必要があります。

あとがき

10歳を過ぎた聴導犬は引退をします。余生を引退犬ボランティアとして送ります。犬というのはいつの時代でも人間と共にあって忠実な存在ですよね。聴導犬など補助犬として、特に厳しい訓練を受けてその生涯を遂げる犬は本当に有難い存在です。私たちは人のために働いている犬が多くいるということを忘れてはならないと思います。

 

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