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吠えない犬・バセンジーを知っていますか？日本ではまだ登録数も少なくなじみの薄い犬ですが、世界には多くのファンがいます。また一度飼育したら中毒になるともいわれるほど魅力的な犬種です。このバセンジーの性格や寿命、値段や飼い方の注意点などについて詳しく解説します。
Contents
バセンジーとは？
バセンジーが広く知られるようになったのは、20世紀後半からでしょう。ただ歴史的には大変古くアフリカ原産のこの犬は紀元前7000年から紀元前5000年ころにはすでに存在していたといわれています。
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19世紀にはアフリカに探検に訪れたアメリカ人やイギリス人が国外への持ち出しを試みましたがいずれもジステンパーにかかって失敗しています。その後1930年代になってようやくイギリスやアメリカで繁殖が開始されます。
ただ繁殖に使われたのは12頭のバセンジーでした。しかもその中の10頭は同じ３頭の祖先といわれています。かなりの近親交配になるため遺伝的疾患が多くみられるようになりました。その後アメリカの繁殖家が新しい遺伝子を求めてアフリカから子犬13頭を手に入れることに成功しました。そこから新たな繁殖が始まり、現在のバセンジーとなります。
バセンジーの性格
独立心が強く、頑固
まさに「我が道を行く」というタイプの犬です。しかもかなりの頑固さを持ち合わせています。賢く、洞察力に優れているため猫のような犬ともいわれています。
警戒心が強い
内気な性格で心を許すのは家族だけという個体が多いようです。いちど心を許すととても甘えん坊という側面も持っています。警戒心が強いので知らない人などが家に来ることを知らせてくれます。ただバセンジーは吠えるのではなくヨーデルのような不思議な声を出すので飼い主さんはしっかりバセンジーを観察しておきましょう。
遊び好きでいたずらが多い
とにかく活動的に動く犬なので遊ぶことが大好きです。またコードを噛んだりゴミ箱をひっくり返したりといたずらが大好きです。
狩猟本能が残っている
バセンジーは小動物を見ると追いかけていきそうになります。散歩中は、落ち着きがなくキョロキョロとあたりを見回す子もいます。まだ狩猟犬としての本能が残っていますので、散歩中は猫やカラス、鳩などに注意しておきましょう。
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バセンジーの寿命
バセンジーの平均寿命は12歳から15歳です。ただ遺伝的疾患が多い犬として知られています。
とくにファンコーニ症候群という腎臓疾患を発症しやすい犬種です。この病気はあまり知られていないため獣医師の診断が難しいとされています。
そのため飼い主さんがファンコーニ症候群の症状などをしっかりと勉強しておくことが大切です。また日ごろから排泄の状況を確認し、定期的な尿検査・血液検査をおすすめします。
バセンジーはヒートが年1回というとても珍しい犬種です。
バセンジーの値段
日本ではブリーダーが少なく平均価格は25万円前後です。バセンジーは個体によって性格に大きな差があります。中には攻撃的な性格を持っている個体もあるので購入の際は親犬の性格を確認することが大切です。
バセンジーの飼い方の注意点
十分な運動量が必要
子犬のころからとてもエネルギッシュな犬です。毎日1時間程度の散歩を朝夕2回必要です。
散歩ものんびりと歩くといったものではなく走らせることも大切です。時にはドッグランなどで思いっきり走らせてあげましょう。
運動不足はバセンジーにとって大きなストレスになります。問題行動の原因にもなりますので毎日十分な運動をさせましょう。
またバセンジーはジャンプ力があるので低い柵やケージから飛び出すこともあります。
しつけには忍耐が必要
独立心が強く頑固な性格なのでしつけには時間がかかります。また飼い主さんに従順に何でも言うことを聞くというわけではないのでしつけは「マテ・ダメ・お座り・伏せ」など基本的なものだけにしておくといいでしょう。呼び戻しのしつけもかなり難しいといえます。外でのノーリードはできるだけ避けた方がいいでしょう。
寒さに弱い
アフリカ原産の犬なので暑さには比較的強いのですが寒さには弱い犬種です。冬は室内を暖かくし、寝床には毛布などを用意してあげるといいですね。また外へ出るときは洋服を着せてあげましょう。
手入れは比較的簡単
短毛種で抜け毛が多い犬種ですが、日ごろのグルーミングは簡単な獣毛ブラシでのブラッシング程度で大丈夫でしょう。
まとめ
一度飼育するとバセンジー以外は飼育できないというほど魅力的な犬です。ただ犬を初めて飼育する方にはかなり手ごわい犬です。バセンジーを飼い始める前にバセンジーについて正しい知識を身に着けておくことをおすすめします。
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