よく黒猫が目の前を通ると不吉だという噂を聞いたことがありますよね。この噂、本当でしょうか?また、どうしてこのような噂があるのでしょう。黒猫は幸運の招くという説もありますね。果たしてどっちが本当なのでしょうか?
黒猫が不吉という由来
「黒猫が不吉である」という伝説は、中世ヨーロッパにおける「魔女狩り」の時代にまでさかのぼります。中世ヨーロッパにおいて黒猫は、魔女の使いとされていました。そのため、たいへん不吉なものとされ、魔女狩りとともに多くの黒猫が虐殺されました。
現在でもイタリアでは、黒猫は不吉なものとされています。そのため21世紀になっても、キリスト教の信仰が根強い地域では、黒猫の大量虐殺が行われたこともあります。
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日本でも黒猫は不吉かな?
いつ頃から日本でも黒猫が不吉とされるようになったのでしょうか?その時期は、はっきりとはわかりませんが、おそらく中世ヨーロッパにおける黒猫の伝説が日本に伝わり、黒猫=不吉という伝説が産まれたのでしょう。この伝説が、日本で広く一般に知られるようになったのは、20世紀に入ってからですね。
黒猫が、不吉だというのは「黒」という色が持つイメージからこのような伝説が産まれたと考えられます。「黒」という色は、私達にネガティブな印象を与えてしまいます。また、電気のない時代では、夜、白い猫だとわかりやすいですよね。でも黒猫だと目だけが光ってやはり怖いイメージがあります。このようなことから、日本でも黒猫が不吉と思われたのかもしれません。
日本での黒猫伝承
それでは、古来、日本では黒猫はどのような伝説があるのでしょうか?
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昔の日本では、夜目が利くなどのことからむしろ幸運を呼ぶとされていました。そのため福猫として、魔除けや商売繁盛のお守りに重宝されてきました。さらに黒猫の招き猫は、魔除けや厄除け、さらに幸運を呼ぶとして今でもたいへん人気があります。
また、同じヨーロッパでもイギリスでは、黒猫は幸運の猫としてかわいがられています。ヨーロッパでも国によって黒猫の扱いに違いがあるのですね。
黒猫が不吉というのは、中世ヨーロッパの魔女の使いとしてのイメージが日本に伝えられ、広く知られるようになったといえるでしょう。もともと日本では、黒猫は幸福を招く猫として大切にされていたというのは、驚きですね。
まとめ
黒猫が不吉だということは、黒猫にとってはとんだ濡れ衣です。多くの映画やドラマでも不幸の象徴のように扱われているのは、黒猫にとっては迷惑なことでしょう。実際は日本では、幸運の象徴だったということをもっと多くの人に知ってもらいたいですね。
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