生後間もない子犬の世話は、基本的には母犬がすべて行います。でもペットとして飼われて、いつも飼い主と一緒にいる母犬は、時として育児放棄をする場合があります。そのときは、飼い主が母犬と一緒に子犬を育てなければなりませんね。ここでは、生後1ヶ月までの間に飼い主が育児の補助として行うことを3つまとめてみました。
1.温度管理
産まれて間もない子犬は、自分で体温を調節することができません。本来なら母犬と一緒にいることで体温を維持するのですが、母犬が子犬を恐がり近づかないことがあります。
子犬の体温は、夏でも油断をするとすぐに低下してしまいます。室温はつね25度くらいを保ち、湿度も60%くらいに設定しましょう。とくに冬と夏は室温に注意しましょう。
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子犬の体温が低下しているかどうかを見分ける一番よい方法は、子犬の舌を見ることです。体温が丁度よいときは、舌が真っ赤になっています。舌の色が白っぽくなっているときは、体温が低下しているときです。カイロやドライヤーなどですぐに体を温めてあげましょう。
2.排泄の世話
生後20日くらいまでの子犬は、自分で排泄をすることができません。おしっこやうんちを出してあげないといけないのです。そのため、母犬は、尿道口や肛門をなめて刺激を与え排泄を促します。
でも、何らかの理由で母犬がこの行動をしないときは、飼い主が排泄させてあげなければなりません。
飼い主が排泄させるときは、尿道口や肛門にオリーブオイルやベビーローションなどを塗り指で軽く刺激を与えるか、ぬるま湯でぬらしたコットンかガーゼで優しくたたきながら刺激を与えます。
子犬がうまく排泄したら、尿道口や肛門付近をきれいに拭いてあげましょう。赤ちゃんのおしりふきなどを使うと便利できれいに拭けますよ。
3.食事の世話
1.授乳期
生後3週間くらいまでは、基本的に母乳で育てます。とくに生後1週間にでる母犬の母乳は、初乳といって母犬の持つ免疫などが含まれているので子犬に必ず与えるようにしましょう。
母犬が自分から母乳を与えるのが理想ですが、中には母乳を与えることを嫌がる犬もいます。そのときは、母犬が子犬に母乳を与えるように飼い主が介助しましょう。時には、母犬を押さえなければならないかもしれませんが・・・飼い主と一緒ならば、母犬も安心して子犬に母乳を与えられるでしょう。
母犬の母乳の出が悪いときは、母犬をリラックスさせることが大切です。飼い主が優しく声をかけたりクラッシックなどの音楽もいいですね。また、お乳を優しくマッサージしてあげると効果的です。
母犬の食事の栄養分が、母乳となって子犬の栄養となります。母乳を与えている間は、母犬の食事にも気をつけましょう。いつもよりカロリーの高い食事がおすすめです。ドッグフードならば、パピー用の栄養価の高いものを与えましょう。
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また、何らかの理由で母犬が母乳を与えられないときは、子犬用のミルクをほ乳瓶で飼い主が与えなければなりません。ミルクは、必ず子犬用を与えましょう。このほか、ゴートミルクも母犬の母乳の成分に近いので子犬に与えることができます。
2.離乳期
生後3週間がすぎる頃には、子犬に歯が生え始めます。歯が生えると母犬もお乳を吸われることを嫌がるようになります。離乳の開始時期です。
最初から固形物を与えるのではなくお湯で柔らかくしたフードを少しずつ与えていきます。初めは母乳と離乳食の混合になります。その後1週間ほどをかけてゆっくり離乳をすすめます。
まとめ
子犬は生後1ヶ月で目覚ましく成長します。目も見えず耳も聞こえなかった子犬が、1ヶ月で走れるようになります。体重も3倍に増え顔や体つきがしっかりしてきます。
子犬を育てるのは、たいへんですが子犬の成長を見ることができるのでとても幸せな気分になれます。
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