多くのふれあい動物園や牧場などで子どもを乗せて楽しませてくれるイメージの強いポニー。このポニーをペットとして飼ってみたいと考えている方もいるでしょう。ここではポニーをペットとして飼えるのか、性格や寿命、値段や飼い方の注意点などについてくわしく解説します。
Contents
ポニーとは?
ポニーとは体高が147㎝以下の馬のことを言います。そのなかでも体高80㎝以下の馬をミニチュアホースといいます。
ポニーにはシェトランドポニー(Shetland pony)、ファラベラ(Falabella)、ハフリンガー(Haflinger)、フェルポニー(Fell pony)、ウェルシュポニー & コブ(Welsh pony & cob)の5種類があります。
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ポニーをペットとして飼うことはできる?
ポニーをペットとして個人で飼うことはできます。ただしポニーは小型の馬なので法律的には「家畜」になります。
そのため家畜として「家畜伝染予防法」が適用されます。この法律に沿って飼育方法などが各自治体ごとに細かく定められているのでポニーを飼育する前にそれぞれの自治体に詳しいことを確認することが大切です。
ポニーの性格
ポニーは比較的人になつきやすい動物です。人懐っこく人と接することが好きな性格といわれています。ポニーは馬よりも人になつきやすいといえるでしょう。
また食べることが大好きでとても食いしん坊です。食べさせ過ぎには注意する必要があります。
とても賢くいたずらをすることが好きな個体が多いようです。ときにはフェンスや棒などに結んである曳き手を自分で器用にほどくこともあります。またフェンスをくぐって脱走することもあります。
ポニーの寿命
ポニーの平均寿命は20年から30年です。馬と同様長生きする動物なので飼育するときはきちんと最後まで責任をもって飼うことが大切です。
またポニーは家畜になるので通常の動物病院では診察してもらうことができないこともあります。丈夫な個体が多いといわれていますが全く病気にならないわけではありません。そのため飼育を始める前にポニーを診察してくれる動物病院を探しておくことが大切です。
ポニーの値段
ポニーの価格は平均的には20万円から100万円くらいといわれています。ただポニーの値段のつけ方はそれぞれの牧場や種類などによって違いがあります。ポニーの値段を知りたいときはポニーを販売している牧場などに直接、問い合わせてみるといいでしょう。
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ポニーの飼育になれていないときは、5歳くらいのある程度調教が終わった個体が飼いやすいのでおすすめです。また子どものころから飼育してみたいと思う方も多いのですが、若いポニーの調教はとても大変なので慣れていない方は避けた方がいいでしょう。
ポニーを飼うときの注意点
ポニーのための小屋と適度な広さの運動場が必要
ポニーが休息したり寝るための「馬房」といわれる小屋が必要になります。床にはおがくずやわらなどを敷き詰めます。馬房の大きさは100㎏以下のポニーであれば3m×3mの大きさがあれば十分です。大きめのポニーの場合はもう少し大きい馬房を用意します。
ポニーは適度に運動させる必要があります。自由に運動し、草を食べることができるスペースを馬房の周りに用意してあげましょう。時には近所をお散歩することも楽しいですね。
ポニー用の馬具を用意する
ポニーのヘッドカラーを用意します。ヘッドカラーはポニー用もしくは仔馬用のものを用意し、飼育しているポニーのサイズに合ったものを選びます。サイズを選ぶときは口の周りと頭の周りを計測し、ヘッドカラーを少し調節することができる程度の余裕があることが大切です。
ポニーの餌
一日中草を食べることができる環境では特別餌を与える必要はないでしょう。餌が不足している場合は乾燥牧草などを与えます。
大切なのは「塩」を与えることです。塩分不足は体調不良の原因にもなるので家畜用の大きな岩塩を用意しましょう。
お手入れ方法
毎日のブラッシングは馬の健康状態をチェックするうえでもとても大切です。またポニーとのコミュニケーションにもなりますね。
とくに大切なお手入れが蹄の手入れです。蹄は馬の第二の心臓といわれるほど大切なところです。定期的な削蹄が必要になります。削蹄はとても難しい作業なので専門家に依頼することをおすすめします。
まとめ
ポニーは本当にかわいいのですが、飼育環境を整えること、そして何より多くの時間をお手入れやコミュニケーションに必要とします。そのため実際にポニーをペットとして飼育することはとても難しいといえるのでしょう。どうしてもポニーに会いたいときは近くの牧場や動物園に会いに行くといいですね。
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