オカピは世界三大珍獣として知られています。このとても珍しいオカピがじつは日本の動物園でも飼育されています。ここではオカピの生態とともに日本でオカピに会える動物園を3選紹介しましょう。
オカピとは?
オカピはジャイアントパンダ・コビトカバとともに世界三大珍獣といわれています。主な生息地はアフリカのコンゴ共和国近郊になります。
スポンサーリンク
オカピは1901年にイギリスの探検家によって正式に発見され、ワシントン条約では絶滅危惧種としてレッドリストに登録されています。
森の貴婦人といわれるオカピは、発見当初その容姿からシマウマの仲間と考えられていました。実際オカピに会ってみると褐色のボディーと前足と後ろの部分の縞模様、小型の馬と同じくらいの大きさなので馬のように見えます。
ただ遺伝子レベルで調べてみるとオカピはキリンに最も近い遺伝子を持っていることが判明しています。現在ではオカピはキリンの仲間として分類されています。オカピにはキリンと同じような長い舌と皮膚に覆われた角があります。
オカピの祖先は、2000万年前から生息していたといわれています。その姿や生態は、1000万年前から変化しておらずシーラカンスなどとともに「生きた化石」といわれています。生息数も少なく、そのため野生下でのオカピの生態についてはほとんどわかっていないといえるでしょう。
ただオスよりもメスの方の体が大きく300㎏以上になることもあり、メス上位の生活を送っているといわれています。またオカピの特徴である後半部分の縞模様は個体によって違います。オカピの子どもは、この縞模様でお母さんを見分けているといわれています。
よこはまズーラシア(神奈川県)
スポンサーリンク
よこはまズーラシアでは、1999年の開園と同時に日本で初めてオカピを展示したことで知られています。現在でもオカピは、よこはまズーラシアのシンボル的存在です。これまでにオカピの繁殖にも成功し、5頭のオカピの子どもが誕生しています。よこはまズーラシアといえばオカピといわれるほどです。
現在でも日本で最多の4頭のオカピを飼育しています。よこはまズーラシアで飼育されているオカピは、ホダーリ(オス)、ピッピ(メス)、ララ(メス)、ルル(メス)です。さらなる繁殖の成功が期待されています。
また、よこはまズーラシアではお土産でもオカピが人気です。とくに「オカピサブレ」「オカピゴーフレット」がおすすめです。このほかにもたくさんのオカピグッズがあります。
上野動物園(東京都)
上野動物園では現在1頭のオカピを飼育しています。オスのオカピのバカーリは2015年生まれです。2018年12月にアメリカのホワイトオーク保全センター(アメリカ)からやってきました。
バカーリは上野動物園で飼育されていたメスのカセインの新しいパートナーとして来園しました。しかし、メスのカセインは、2019年2月に亡くなってしまいました。そのため上野動物園での繁殖はむずかしくなったといえます。
上野動物園ではオカピのほかにもジャイアントパンダとコビトカバも展示されています。世界三大珍獣がすべて上野動物園で飼育されていることになります。
金沢動物園(神奈川県)
横浜市立金沢動物園には、キィァンガ(オス)、トト(オス)の2頭のオカピが飼育されています。日本で最高齢のオカピの2頭でまったりとした時間を過ごしています。ゆったりとしたオカピに会うには金沢動物園がおすすめです。
まとめ
オカピは現在日本で7頭しか飼育されていないとても珍しい動物です。展示されている動物園は、すべて関東地方になります。ただ世界的にもとても珍しい動物ですのでオカピに会いに動物園へぜひ出かけてみましょう。また、これからオカピの繁殖に成功し、赤ちゃんオカピに会うことができるといいですね。
コメントを残す