狩りの最強種といわれるリカオンという動物を知っていますか?あまり聞いたことがないという方がほとんどではないでしょうか?このリカオンは狩りの名手として知られています。ここではリカオンに会うことができる日本の動物園2園を紹介しましょう。
リカオンとは?
アフリカに生息するイヌ科の動物
リカオンはアフリカのサハラ砂漠より南に生息しているイヌ科の動物です。現在はその生息数が激減しているため絶滅危惧種に指定されています。よくハイエナと間違えられますが、全く違う種類になります。天敵はライオンやハイエナになります。
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体長約75〜110cm、体重は約17から36㎏です。オスとメスの体格の差はほとんどありません。
肉食で狩りが上手
リカオンは肉食の捕食動物です。トムソンガゼルなどの草食動物を捕食して食料としています。リカオンはとても足が速くスタミナがあるので長時間獲物を追い続けることができます。また仲間と協力して狩りをするので、自分よりも大きな獲物もとることができます。
リカオンの狩りの成功率は実に80%以上といわれています。ライオンの成功率が20から30%といわれているのでかなり高い成功率といえるでしょう。まさに狩りの最強種、狙われたら逃げることは難しいでしょう。
群れで生活する
リカオンは6頭以上の群れで生活します。リーダーはオスとメスのペアで繁殖はこのリーダーのペアのみが行います。とても社会性が高くケガをした仲間を見捨てることなくみんなで面倒を見ることがあります。
また11種類の鳴き声を操り、仲間とのコミュニケーションを盛んに行っているようです。鳴き声は犬のようなワンワンというものではなく小鳥の鳴き声のようだといわれています。
狩りは常に群れで行うためとても成功率が高いといえるでしょう。子どもたちのオスは群れに残りメスが群れから離れていくようです。リカオンは縄張りを持っていないので一日の移動距離が数キロになることも。
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よこはまズーラシア(神奈川県)
よこはまズーラシアには16頭のリカオンが飼育されています。リカオンは独特の模様が特徴ですよね。じつはこの体の模様は個体によってそれぞれ違っています。
ズーラシアではすべてのリカオンが識別できるように体の左側から撮影した模様がわかる16頭の写真を貼った看板を設置しています。設置場所はリカオン展示場の北門側ガラスビュー横になります。写真を参考にしながらリカオンの個体識別に挑戦することもできますよね。名前もそれぞれについているようですよ。
アフリカに生息するリカオンなので寒さには弱いため飼育舎には暖房が設置されています。またフカフカのベッドも用意してあります。重なり合ってくつろぐリカオンを見ることもできるでしょう。
富士サファリパーク(静岡県)
富士山の裾野に広がる富士サファリパークのふれあいゾーンにリカオンが飼育されています。富士サファリパークは国内で繁殖にも成功している動物園です。子どものリカオンにあうことができるかもしれませんよ。
富士サファリパークではより野生に近い状態でリカオンが飼育されていることが特徴です。野生に近いリカオンを見ることができるのはうれしいですよね。
個体によって違う模様で個体識別に挑戦してみることも楽しいですよね。パーク内ではリカオンは狩りをすることはありませんが、列になって歩くこともあります。また仲間で行動するため1匹になるととてもさみしそうにしています。体調不良などで1匹だけ飼育舎に残しているとさみしいのか仲間を呼ぶこともあるとか。
まとめ
絶滅危惧種となっているリカオンが日本の動物園で会えるのはよこはまズーラシアと富士サファリパークしかありません。日本の動物園で繁殖が成功し、たくさんのリカオンが飼育されるようになるといいですね。
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