犬のハーネスと首輪との違い。どっちがいい?併用できる?負担が少ない使い方のコツは?

飼い主さんと一緒に犬がお出かけするときにどうして必要なのがハーネスや首輪です。でもハーネスと首輪のどっちを選ぶ方がいいのかよくわからない飼い主さんも多いのではないでしょうか?ここではハーネスと首輪の違いとその選び方、さらに負担が少ない使い方のコツについて詳しく解説します。

ハーネスとは?

ハーネスとは犬の胴体に装着する「胴輪」のことです。現在では多くの飼い主さんがお散歩などのときに使用しています。

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もともとハーネスは犬が荷物や人を乗せたソリを引くときに、できるだけ犬の体に負担がかからないように装着されていました。戦後、このハーネスがソリだけではなく一般家庭での散歩などに多く利用されるようになりました。

メリット

  • 犬の体に負担がかかりにくい
  • 首を絞めつけにくい
  • きちんと装着することで首輪よりも抜けにくくなる

デメリット

  • 犬に指示(コマンド)が伝わりにくい
  • 装着に時間がかかる
  • サイズが合わないと抜けることがある

ハーネスの種類

ハーネスにもいろいろな種類があります。一般的には足を通すタイプのスタンダードが多く販売されています。最近では足を通さないで使用できる3Dハーネスやベスト型ハーネスがあります。

3Dハーネスは、首に負担がかかりにくい特徴があります。引っ張り癖のある犬の場合は、このタイプのハーネスがいいでしょう。

ベストタイプは超小型犬や小型犬、シニア犬や首の悪い犬におすすめです。また夏には保冷剤を入れることができるハーネスもあり、おしゃれでデザイン性に富んでいます。

スタンダードタイプは装着に時間がかかりますが、引っ張られても抜けにくいというメリットがあります。

首輪とは?

犬の首に装着するものが首輪になります。最近では散歩のときはハーネスだけど可愛いからなどのファンションの一つとして首輪を犬に装着している飼い主さんもいます。

メリット

  • 飼い主さんの指示(コマンド)が伝わりやすい
  • 装着が簡単

デメリット

  • 首を絞めつける可能性があるので呼吸困難になることがある
  • 犬種によっては首輪が抜けやすい

首輪の種類

首輪にはベルトタイプ、バックルタイプ、フルチョーカー、ハーフチョーカー、マーティンゲール、スパイクチョーカー、ジェントルリーダーの7つのタイプがあります。

ベルトタイプは最もスタンダードな首輪です。バックルタイプはプラスチックのバックルが使用されています。

フルチョーカーやハーフチョーカーなどはしつけをするときにコマンドが伝わりやすいのでおもに犬のトレーニングの時に使用されます。

スパイクチョーカー、マーティンゲール、ジェントルリーダーもしつけなどのトレーニングのときに使用することをおすすめします。

ハーネスと首輪の違い

ハーネスと首輪の大きな違いは装着する場所にあります。ハーネスは犬の胴体に装着し、首輪は首に装着するものですね。飼い主さんは、それぞれにメリット・デメリットがあることをしっかり理解しておくことが大切です。

ハーネスと首輪の選び方

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ハーネスと首輪にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。飼い主さんはこれらをしっかり理解したうえで使用目的に合ったハーネスや首輪を選ぶ必要があります。ハーネスや首輪を選ぶポイントは使用目的によって使い分けることです。

しつけをしっかりしたいとき

しつけをしっかりしたいときは、首輪がおすすめです。首輪は飼い主さんの指示が犬にダイレクトに伝わるのでしつけがしやすいといえるでしょう。

とくにフルチョーカーなどは飼い主さんがリードを引っ張るとチョーカーが犬の首を絞めるため犬をコントロールしやすいといえます。

とくに引っ張り癖のある犬には、ハーネスよりもコントロールしやすいチョーカーなどの首輪がおすすめです。大型犬は最初のしつけがとても大切になります。子犬のころからチョーカーなどで引っ張り癖がつかないようにしっかりしつけることが大切です。大型犬でも基本的なしつけができた後は、ハーネスに切り替えることもできます。

呼吸器などの疾患のある犬やシニア犬の場合

気管支や呼吸器に疾患がある犬には首輪はおすすめできません。首輪はどうしても首を絞めつけることになるので呼吸困難になる可能性があるからです。

またシニア犬も気管虚脱など呼吸器系に疾患が出てきます。できるだけ呼吸器への負担が少なくなるように若いころから首輪をつけていた犬でもシニアになったらハーネスへ切り替えてあげましょう。

最近では高齢化が進む犬のために歩行補助ができるハーネスもあります。少し足・腰が弱ってきても散歩が楽しめるように工夫されているのでシニア犬にはおすすめです。

犬種によって違う

首輪は犬種によっては引っ張ったりするとスルッと首から抜けてしまうことがあります。とくに散歩中に首輪が抜けてしまうと行方不明や事故にあう可能性があるので犬種の特性をしっかり確認することが大切です。とくにパグなどのように体より頭が小さい犬種は首輪を使うときには注意が必要です。

負担が少ない使い方のコツ

サイズを確認すること

ハーネスも首輪もサイズをきちんと確認することが大切です。サイズがあっていないと抜けやすくなったり締め付けすぎたりすることになります。サイズは同じ犬種でも個体によって体形が違うのできちんと計測しましょう。

首輪の場合は、首の周りをできるだけ正確に計測することです。とくに被毛の多い犬種は被毛をかき分けて首の周りを正確に計測しましょう。適正サイズの目安は、首輪を装着して飼い主さんの指が1.2本入る程度がいいでしょう。

ハーネスの場合は、犬に装着したときに飼い主さんの指が1本入るくらいがいいでしょう。ハーネスの場合は、少しきつめがいいようです。ハーネスは試着してみることをおすすめします。

素材を確認する

首輪やハーネスの素材を確認しましょう。首輪やハーネスは、直接犬の体に触れるものなので素材によっては皮膚にトラブルが起こる可能性があります。首輪やハーネスの素材は皮や布など様々なものがあります。最近のハーネスにはメッシュタイプのものもあります。

素材を選ぶときは、飼い主さんの使用目的に合ったものを選ぶことが大切です。また、皮膚が弱い犬には、できるだけ皮膚にやさしい素材を使用しましょう。

犬の体形の変化に注意する

犬も飼い主さんと同じようにいつも同じ体系ではありませんよね。とくに寒冷地原産の犬は冬と夏とでは被毛の量が大きく違います。そのため首輪やハーネスのサイズを調節してあげることが大切です。とくハーネスは、洋服を着ることでサイズがワンサイズ大きくなってしまうことがあります。どちらの場合も大きさがある程度調節できるタイプのものを選ぶといいでしょう。

また子犬のころと成犬になったときでは明らかに犬の体の大きさが違います。そのため成長段階に合った首輪やハーネスを使うようにすることが大切です。とくに首の周りのサイズよりも小さな首輪は首にくい込んでしまうので、成長期にはとくに注意が必要です。首輪もハーネスも飼い主さんが常に犬の体形に気を付けてあげることが大切ですね。

まとめ

ハーネスや首輪は犬を飼育するうえでとても大切なアイテムです。飼い主さんは、犬の体形や疾患の有無、使用目的に合ったものを選ぶようにしましょう。実際には、犬にピッタリ合うものはなかなか探すことは大変ですが、飼い主さんと犬がお気に入りになるような首輪やハーネスが見つかるといいですね。

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