現在世界には700~800とも言われる犬の品種がるとされていますが、そのうち最も巨大な犬種とはどのようなものなのでしょうか。ここでは筆者が認める巨大犬トップ5をランキング形式で紹介していきたいと思います。
Contents
犬の大きさの指標
犬の大きさは、一般的に体重と体長(身体の長さ)と体高(背の高さ)で表されます。また、それぞれの指標も犬の個体ごとにばらつきがあります。
さて、それではランキング発表に移りましょう。
第五位 チベタン・マスティフ
スポンサーリンク
名前の通りチベットで牧羊や番犬として飼われていた犬種であるようです。体高65cm、体重60~80kg程度になります。歴史は非常に古く、フン族のアッティラ大王が飼っていたとも言われ、モンゴル帝国のチンギスハーンが三万頭のチベタン・マスティフを連れてヨーロッパ遠征を行ったという記録もあります。フン族やモンゴル帝国を通してヨーロッパにも伝えられ、その後の大型犬の品種改良に大きく貢献しました。意外なことに、小型犬であるパグやペキニーズの遠い祖先とも言われています。
正確は主人やその家族には忠実と言われていますが、一度怒らせると非常に凶暴で、マルコ・ポーロは著作「東方見聞録」の中で「ロバのように高く、ライオンのように力強い声。凶暴で大胆」と記述しています。近年では中国で富裕層に飼われることが多く、都市生活でストレスを溜めた個体が人を噛んで重症を負わせる事件も起きています。
非常に高価な犬種としても知られ、2億円以上の価格で取引されることもあるそうです。
第四位 イングリッシュ・マスティフ
9世紀ころに中東のフェニキア人がイギリスに持ち込んだ大型犬が元になっていると言われる犬種です。体高はおよそ80cm、体重は80kg以上になります。
正確は一般的に大人しく、主人に忠実な犬種と言われています。ただし警戒心が強く、一度怒らせるとなかなか手に負えないようです。
スポンサーリンク
第三位 セント・バーナード
アニメ「アルプスの少女ハイジ」や映画「ベートーベン」シリーズで日本でもよく知られた犬種です。体高は60~90cm、体重は50~90kgになります。ギネスの記録では体高99cm、体重38kgという個体もいたそうです。2世紀ごろからアルペン・マスティフを改良して作られた犬種だそうです。スイスの修道院で飼われ、遭難者を首にぶら下げた樽のスコッチで温めて救ったことから世界的に有名になりました。
性格は温和で友好的とされ、訓練もしやすいことから災害救助犬としても活躍しています。
第ニ位 グレート・デーン
ジャーマン・マスティフとも呼ばれ、マスティフとウルフハウンドの血統を掛けあわせて作られた犬種と言われています。諸説ありますが、一説では紀元前のエジプトなどでも飼育されていたと言われています。体高は50~90cm、体重は75~100kgになります。
性格は献身的で友好的とされ、「優しき巨人」と呼ばれることもあります。若干内気な傾向が強い個体もいるようです。
第一位 アイリッシュ・ウルフハウンド
大変古い犬種で紀元前14世紀から15世紀に原種が古代ギリシャからアイルランドに連れて来られ、そこでさらに大型化して現在の姿になったと言われています。体高は80~100超cm、体重50~80kgほどになります。2本脚で立つと2mの高さにまでなります。
性格は非常に穏やかで家庭的ですが、大きさゆえに豊富な運動量と広いスペースが必要とされます。
これらの巨大犬、いずれも日本の一般家庭で飼育するのは簡単ではありませんが、ぜひ一度お目にかかりたいものですね。
コメントを残す