こんなことを言うと、科学的というよりは都市伝説のようなものに聞こえるかもしれませんが、トイプードルの飼い主たちが、トイプードルの車酔いにまつわる問題を、とりわけ若い犬たちについて、多く報告しているのです。調査をしてみても、この犬種が特に乗り物酔いをしやすい傾向にある、とは言えないようですが、この、知的水準が高く感覚の鋭いトイプードルたちは、乗り物酔いを引き起こすような心理的ストレスの犠牲になりやすい、という可能性はあります。
「鈍感力」を育てるが勝ち?
ペット心理学者の中には、トイプードルが初めて車に乗った時、つまり彼が自分の母親と兄弟たちのもとを去る日に、問題の発端がある、と言う人もいます。初期のドライブのうちには、心の傷となるような獣医への通院も含まれているかもしれません。このような最初期の経験はあなたのトイプードルに強力な印象を残します。それで彼の中で、自動車と、恐怖やストレスが結びついてしまうのです。
「鈍感力」を育てるのには辛抱強さが必要ですが、問題を解決に向かわせるにはこれがしばしば効果的です。ポイントは、あなたの飼い犬の思考回路をいったんリセットし、ネガティブな感情の引き金をポジティブなものに置き換えてしまう、ということです。まず、犬を車に(彼の座席となる場所に)乗せ、5分間の間、彼をそこに落ち着いた、くつろいだ状態にさせましょう。その時、ドアは開けておくこと。そばを離れないこと。エンジンをかけることもいけません。言葉をかけたり小さなご褒美をあげたりして、彼を褒め、いい思いをさせてあげて下さい。
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次に、車のエンジンをかけます。ただし走らせることはしません。あなたのトイプードルが震えたり、よだれを垂らしたり耳を垂らしたりというような、ストレス反応を示していないかどうかよく見てあげましょう。もしそういった反応があるようなら、エンジンを切って彼が落ち着くまで待ちます。落ち着かせようと働きかけるのはいけません。なだめたり、不安な気持ちにわざわざ注意を向けさせるようなことは、実のところストレス反応を悪化させるだけです。エンジンの音や振動に動じなくなったら、短距離のドライブに行ってみましょう。ただし5分より長くならないようにし、なるべくなら彼が楽しめるような場所へ行くのがいいでしょう。例えば公園、ドッグランなど。おもちゃで遊んであげる、好物を与える、褒めてあげるなど、ご褒美をあげて下さい。
あなたの犬が車の中で不安を感じなくなるまで、この「鈍感化」を続けるとよいでしょう。何度かこのプロセスを繰り返すことになるのが普通です。
ドライブにひと工夫を
多くの飼い主は、お腹を空かせておくことが最良の体調不良対策になるようだと証言していますから、車に乗せるまでの5時間ほどの間、プードルたちに食事をさせないでみましょう。座席や床にしっかりと固定しておけるならば、彼らをケージなどに入れておくというのもいい方法かもしれません。ケージに入っていることで犬は安心でき、中で横になることもでき、乗り物酔いの軽減になります。
また、あなたのトイプードルの車酔いが純粋に車の揺れによるものだとすれば、あなたの掛かりつけの獣医は乗り物酔いに効く薬を処方してくれるはずです。
トイプードルたちは大体1歳になるまでには車に酔わなくなることが多いのですが、もしそれ以降も続くようなら、獣医に軽めの鎮静剤やその他の薬剤による解決策を相談することも考えましょう。
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