犬のイボやできものが出来る原因は?治療の方法は?

犬の体に触れ、抱っこして遊んでいたり、ブラッシングやシャンプーをしていたりして、ふと気づく皮膚の突起、コロコロしたり、グニャグニャしたり、とにかく、イボ…。

何か悪い病気?と心配になりますが、イボはウイルス感染による、ごく軽い自然治癒してしまうものや、良性と悪性に分かれる皮膚腫瘍などがあります。

それぞれの特徴と、治療を見て行きましょう。

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多くはウイルス感染の犬のイボ

犬のイボの多くはウイルス感染によるもので、パピローマウイルスと言い、これに感染してできたイボは白やピンクの良性が多いため、自然治癒してしまうことがほとんどです。

ただ、このイボは人間にもうつってしまいます。愛犬とセットで仲良くイボ…なんて強い絆の証拠…なんてあり得ないし、良性であってもイボセットは嫌ですね。

もしも多頭飼いをしていて、幼犬や高齢犬など、体力や免疫力のない犬がいたら、感染の可能性がかなり高くなりますから、完全治癒するまで一緒に遊ばせないようにしましょう。愛犬がパピローマウィルスに感染するのも、感染してしまった犬と一緒に遊んで移されてしまうことが多いのです。

ただ、残念なことに、ごくごく普通の生活を送る環境下にも、このウィルスは存在するので、他の犬から遠ざけるだけでは、完全予防は難しいでしょう。

イボが見つかったら良性か悪性か病理検査を

イボで病院に連れていくと、獣医さんは大抵、穿刺して良性、悪性の腫瘍ではないかと調べることが一般的です。

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イボに気づいて数年経つのに大きくなっていない、柔らかくて指で押すと簡単にグニャグニャ動くなどの場合は、脂肪腫などの良性皮膚腫瘍がほとんどです。脂肪腫は、穿刺して中の液を吸い上げて検査すると、その場で脂肪かどうかが判断できます。手術の必要もありませんが、良性脂肪腫の中でも犬の動作に不都合が出てくる場合などは、切り取ってしまいましょう。

また、一度良性のイボと診断されても、徐々に大きくなって1センチを超えた、触ると痛がるなど、明らかに異常を感じる時は、もう一度穿刺と病理検査を受けましょう。悪性化していないかの確認です。

悪性と診断されたら、切除です。

メラノーマと呼ばれる皮膚腫瘍がありますが、これも検査が必要です。

85%は良性である腫瘍ですが、当然のことながら残りは悪性と診断されるわけです。これは場所によって分かれる、という特徴があるので分かりやすいのですが、皮膚にイボができたメラノーマの場合は良性というのが一般的です。ところが、目の下や口の中に出来る場合は、悪性の可能性があるのです。悪性のメラノーマは内臓に影響を与えます。症状を観察して、外科手術や放射線治療、化学療法などを受けることになります。

まとめ

このように、「ただのイボ」と思うことでも、自然感染して自然治癒してしまうライトなものや、余命はどれくらいか、と悲観的になってしまう重篤なものがあります。

皮膚病変をよく観察し、自然治癒しなければセカンドオピニオンも考えて、定期的に診察を受けるようにしましょう。

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