雌の犬には、必ず生理(ヒート)があります。避妊手術をしない限りどの雌犬にもあるヒートですが、犬の場合はどのくらいの周期でヒートがあるのでしょうか?ヒートがある期間や症状、そして何歳までヒートがあるのかを詳しく解説しましょう。
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犬のヒートはどのくらいの周期であるの?
犬は、最初のヒートを生後6ヵ月前後で迎えます。最初の発情ですが、個体差があり1年すぎて初めてのヒートがある子もいます。その後は、周期的にヒートを迎えることになります。
人間の生理は28日周期でありますね。犬の場合は、1年に小型犬は2~3回、大型犬は1回~2回、ヒートがあります。
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小型犬でも10ヵ月くらい間隔が開く子もいます。個体によるのでヒートとヒートの間が長くても規則正しくヒートがあれば心配はありません。
犬のヒートの期間はどれくらい?
犬のヒートは発情前期(10日程度)、発情期(10日程度)、発情後期(約2ヵ月)、無発情期(約3ヵ月~)に分かれます。
発情前期―発情期―発情後期―無発情期―発情前期と繰り返して行きます。
犬のヒートの症状は?
人間の生理は、妊娠できなかったためにおこるものですが、犬のヒートは全く違います。犬のヒートは、発情=妊娠できる期間と考えてください。妊娠を望まないのであれば、雄犬とできるだけ合わないようにする、雄雌一緒に飼っているのなら雌犬を隔離するなどヒートの期間中は細心の注意が必要です。
妊娠前期の症状
雌犬の陰部が少し膨らみはじめ、出血が確認できます。この時期は、排卵の準備をする時期で10日くらい続きます。出血している時期は、まだ排卵がありません。
小型犬の場合は、出血の量が少なかったり自分できれいになめてしまっていることがあるので飼い主はヒートが始まったことを気がつかないことがあります。
ヒートの時期が近くなったときは出血がみられなくても散歩のときに少量のおしっこを頻繁にするなどいつもと違った行動がみられるとヒートが近いか始まっている可能性があるので注意しましょう。
大型犬の場合は、出血がかなり多いので床など血が落ちるのが気になるならヒート用のナプキンなどを用意しましょう。
まだこの期間は雄犬を受け入れる準備ができていないので、雄犬が近づくと威嚇する子もいます。
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徐々に出血が収まりピンク色になってきます。陰部も大きくなり雄犬を受け入れる準備が整います。
発情期
出血が始まって10日後くらいから15日目くらいが排卵し妊娠可能な時期になります。陰部がとても大きく、やわらかくなります。
排卵は多いときには10個以上排卵するのでこの時期に交配すると妊娠する確率がとても高くなります。また場合によっては多くの子犬が産まれることがあります。
雄犬に向かっておしりを突き出し、しっぽをカギのようにくねらせ、準備ができていることを知らせます。
発情後期
排卵された卵が妊娠できなくなると発情期は終わります。ただ、犬は発情後期に妊娠していなくても人間と違って黄体ホルモンはまだ分泌されているので偽妊娠になることがあります。想像妊娠です。
発情後期は約60日続きます。個体によってはまだ長い場合もあるのでこの間は偽妊娠に注意しましょう。
偽妊娠になると妊娠していないのにお腹がふくれたり母乳が出たりすることがあります。通常は、しばらくするとこれらの症状は改善されます。
無発情期
黄体ホルモンの分泌が終わるので、雌犬はとても穏やかになり落ち着いてきます。精神的には最も落ち着いている時期ですね。避妊手術を考えるのならこの時期に手術をすることをおすすめします。
無発情期は、3ヵ月から6ヵ月くらい続きます。
犬のヒートは何歳まであるの?
基本的には人間のような閉経は、犬にはありません。生涯ヒートがあるというわけです。ただ高齢になるとホルモンのバランスが崩れてくるために出血がみられないことが多くあります。
そのため出血がなくてもヒートのときと同じように落ち着きがなくなったり攻撃的になったりすることがあります。
まとめ
妊娠を望まないのであればヒート中は、雄犬を近づけないようにしましょう。雄犬は、近くに発情している雌犬がいると興奮して執拗に追ってきます。交配は一瞬の気の緩みで行われる可能性があるのでお散歩などのときは、特に注意しましょう。
また、子宮内膜症などの疾患や雌犬の精神状態を考えると子犬を望まないのであれば、避妊することも考えてあげるといいですね。
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