日本昔話に良く登場するたぬきは、とても親しみやすいイメージですね。でも野生動物であるたぬきは、実際にはペットとして飼うことができるのでしょうか?また、ペットショップでたぬきを購入することができるのでしょうか?ここではたぬきをペットとして飼いたいと考えている方の疑問について考えてみましょう。
たぬきはペットとして飼える?
たぬきを実際にペットのように飼っているところもありますが、基本的には野生動物なのでペットとして飼うことは大変難しいといえるでしょう。
たぬきは、「鳥獣保護法」で有害鳥獣にあたります。そのため、それぞれの自治体によって捕獲を許可された場合には、駆除という形で捕獲することができます。捕獲されたたぬきは、別の場所で放獣されるか殺処分されることが多いようです。しかし中には保護対象となることもあります。保護されたたぬきを飼育する場合は、「生涯飼養許可」を申請し保護することは可能です。
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一部たぬきのブリーダーから購入できるとかとか養狸場があるとかいう話がネット上であったようですが、現在はたぬきのブリーダーなどは確認されていません。
たぬきはペットショップで買える?
たぬきは、ペットショップで取引できる種類の動物ではありません。そのため、たぬきをペットショップで購入することはできないのです。
どうしてもたぬきを手に入れたいのであれば、狩猟期間中なら自分で捕獲し保護することができます。狩猟解禁期間は本州であれば11月15日~2月15日、可猟地域は各自治体に問い合わせてみましょう。
たぬきを飼うのに許可はいる?
基本的には、たぬきを飼育するために自治体や国の許可は必要ありません。ただたぬきを捕獲する場合は、鳥獣保護法に基づいて行わなければなりません。
たぬきの「生涯飼養申請」は、なかなか許可されないようです。詳しくは、各自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
たぬきの飼育方法
たぬきは、小さい頃から育てればある程度は人間になれてくれます。ただ犬とは違い「おて」「おすわり」などはできませんよ。また、成長したたぬきを保護しても人間になつくようになるのはかなり難しいようです。
たぬきは、基本的に臆病な性質なので見慣れないものや音にかなり敏感になります。そのため、いくら慣れていても驚いたときなどは稀に威嚇したり噛みついたりすることがあります。
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たぬきを飼育するときにはあくまでも「野生動物なのだ」ということを忘れないようにしましょう。
たぬきは、雑食なので肉、野菜、くだものなど何でも食べることができます。ドッグフードを食べているたぬきもいます。飼育状況に合わせて食べ物を与えると良いでしょう。
たぬきを外で飼うときは、広めのケージを用意しましょう。慣れてくればケージの決められた場所でトイレをしてくれるようになります。もともと縄張り意識を持っている動物で行動範囲もかなり広いので自由に動き回れるスペースが必要ですね。
散歩へも行くことができます。外の世界になれさせるためにも是非散歩へは行くようにしましょう。また散歩のときは、犬用のリードとハーネスを使うと良いでしょう。
散歩のあとの足洗やシャワーもできるようになります。爪切りも慣れるとさせてくれるようになりますよ。
まとめ
たぬきは山に餌がなくなると秋から初冬にかけて民家の方へ餌を探しに山から下りてくることがあります。たぬきを見かけたらむやみに近づかないようにしましょう。
また子どものたぬきなど保護する必要性がある場合はまず自治体へ連絡して保護するようにしましょう。気軽にたぬきをペットとして飼育することはできませんが、たぬきが生活しやすい環境作りに私達ができることから取り組んでみることも大切ですね。
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