誰もが今までに一度は目にしたことがあると思われる、日本の固有種(日本にしか生息していない種)のアカハライモリが、いつの間にか欧米を中心とした海外でペットとして飼われて人気者になっていたようです。
アカハライモリとは
本州、四国、九州とその周囲の島嶼に分布する日本の固有種で、当該地域に分布するイモリとしては唯一の種でもある。島嶼では佐渡島、隠岐諸島、壱岐島、五島列島、大隅諸島まで分布するが、対馬島には分布していない。大隅諸島では近年、生息の確認は無い。北海道や伊豆諸島などには本来分布していなかったが、人為的に移入されたものが増えており問題となっている。
なお、奄美大島から沖縄本島にはシリケンイモリとイボイモリが分布する。全長は10cm前後で、2対4本の短い足と長い尾をもつ。サンショウウオ類と異なり皮膚がザラザラしている。背中側は黒-茶褐色で、腹は赤地に黒の斑点模様になっている。赤みや斑点模様は地域差や個体差があり、ほとんど黒いものや全く斑点が無いもの、逆に背中まで赤いものもいる。
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フグと同じテトロドトキシンという毒をもち、腹の赤黒の斑点模様は毒をもつことを他の動物に知らせる警戒色になっていると考えられている。陸上で強い物理刺激を受けると横に倒れて体を反らせ、赤い腹を見せる動作を行う。
人気の秘訣は?
人気の秘訣としては、その他の両生類に比べて餌付けやしやすくなんでも食べるということと、温度変化にも比較的に強いということがあるようです。
また、名前の由来にもなっている真っ赤な腹面がとても綺麗だと思われているそうです。
海外においても「Japanese Fire-bellied Newt」と呼ばれて高い人気を持っています。
カメのように暴れることも少なく、凝ったレイアウトのアクアリウム、アクアリウムでも飼育することが出来ます。
餌付けはとても簡単
餌付けは非常にしやすく、人工飼料も問題なく食べます。
これをあげるだけでも十分に飼育可能なのですが、食欲増進のために人工飼料に加えて少量のアカムシ、イトミミズなどを与えるとなお良いでしょう。
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また、カメのエサなどを与えても特に問題ないようです。
食欲増進のためにカメ用の小エビなどを与えるのも良いようです。
飼育スペースの用意も簡単
上記のような凝ったレイアウトで飼育すると非常に見栄えが良いのですが、そうでなくとも小さなプラスチックケースなどで飼育することも可能です。
引用元 「亀」と「蛙」と暮らす日々さんより
飼育の注意点
・脱走に注意
意外と好奇心が強い動物で、頻繁に脱走を試みるようです。
ケージの壁を高くしたり、天井として網を張ったりすると良いでしょう。
・水質汚染に注意
両生類は一般的に水質汚染に弱いので、水換えは頻繁に行いましょう。
水換えのしやすいケージで飼育するか、濾過装置を設置すると良いでしょう。
・触ったら必ず手を洗う
弱いながらも皮膚にフグと同じ毒性がありますので、触ったら必ず手を洗いましょう。
触った手で目などの粘膜に触れるとかぶれたりする場合があります。
その気になれば月々1000円以下のコストで飼育することが出来、また世話も非常に簡単なのでぜひ買ってみてくださいね。
生体はペットショップなどで数百円から購入することが出来ます。
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