保護犬や譲渡犬には血統書など犬の年齢がはっきり分かるものがありません。でも飼い主さんとしては犬と一緒に暮らしていく上で愛犬のおおよその年齢は知っておきたいものです。ここでは犬の年齢を見分ける方法を詳しく解説します。
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犬の年齢は歯・目・毛並み・歩き方で見分ける
犬の年齢は歯・目・毛並み・歩き方などによって見分けることができます。それぞれに人間と同じように老化によるサインが現れてきます。飼い主さんはそのサインを見分けることによって愛犬のおおよその年齢を推測することができますよ。
歯による見分け方
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犬の歯は生後7ヵ月くらいで乳歯から永久歯に生え替わります。この時期を基本として犬の歯の状態を見ることによって年齢を推測します。
生後4ヵ月くらい
永久歯が生え始めます。そのため乳歯と永久歯が混在しているという特徴があります。
生後7ヵ月くらい
すべての歯が永久歯に生え替わっています。歯はまだ真っ白です。
生後1~2年
ほとんどの歯が白いのですが奥歯などには少し黄ばんだところが見られます。
生後3~5年
すべての歯に歯石がたまっています。歯が全体的に黄色くなってきています。また一部の
歯茎などに歯肉炎などの炎症が現れてきます。
生後5~10年
歯石がかなりたまってきます。歯茎が下がってきます。また歯肉炎や歯周病になっているもしくはその兆候が見られるようになっています。それに伴い口臭が気になり始めます。
生後10年以上
歯が抜けはじめます。また歯が欠けたり崩れたりしています。抜けそうな歯が目立ってきます。歯肉炎や歯周病が進行しています。
毛並みによる見分け方
子犬やまだ若い年齢の犬の毛並みはツヤツヤしてとても綺麗ですね。そして年齢を重ねるごとに毛並みの艶がなくなり始めます。
また若い頃には換毛期に被毛が抜けてもすぐに元のような被毛の量になりましたが、年齢がかさむと換毛期に被毛が抜けてしまい元のように被毛が生えなくなってしまいます。そのため被毛の量が減ってくる、艶がなくなるなどが見られます。
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また被毛に白髪が交ざってきます。ただ白髪に関しては個体によって大きな差があり早い子は5歳前でも白髪が出てくることもあります。とくに被毛が黒い子は白髪が目立つので白髪だけで年齢を見分けることは難しいでしょう。
目による見分け方
子犬の目はキラキラと輝き好奇心にあふれ活気に満ちています。年齢を重ねるごとに目も輝きが薄れはじめます。
最も顕著に分かるのが黒目の濁りです。老犬になると人間と同様に白内障などにかかりやすくなります。今までしっかりアイコンタクトがとれていた子もなかなか視線を合わせることができなくなります。
歩き方による見分け方
子犬の頃は散歩へ出かけると飛び跳ねるように元気に歩きます。成犬になるとしっかりとした足取りで機敏に動くことができます。
老犬になると元気ではあるものの足腰が弱りはじめるので歩き方もヨタヨタまたはトボトボと歩くようになります。
今まで階段を気にせず上れていても加齢とともに階段を上るのに時間がかかるようになります。
犬の年齢は歯・目・毛並み・歩き方を総合的に判断する
犬の年齢を推測するには歯・目・毛並み・歩き方を総合的に判断する必要があります。それぞれの状態には個体差があり、また犬種によっても違いがあるので多少の誤差があることは覚えておきましょう。
一般的に小型犬は3歳までは大型犬よりも早く成長しますが3歳以降は大型犬の方が早く成長するといわれています。そのため大型犬は寿命が短いとされていますが、これは個体によりますから大型犬でも10歳以上生きる子もいます。
まとめ
犬の年齢は4つの要素を考え合わせて判断する必要があります。飼い主さんの中には年齢がある程度分からないと不安な方もいるでしょう。今回紹介した方法である程度の年齢は推測することができます。さらに詳しい年齢を知りたければかかりつけの獣医師に判断してもらうといいでしょう。
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