犬はグルーミングとして体をなめることがあります。でも前足や体などの1つの部位を執拗に異常なほどなめ続ける場合は何らかの原因があると考えられます。ここではその原因となめる場所について検証してみましょう。また、対処法についても考えてみましょう。
Contents
犬が同じ場所をなめ続ける理由は?
犬が体の一部をなめ続けるときはその部分に痛みや痒みを感じている可能性があります。まずは犬の皮膚の状態や歩き方などを詳しくチェックしてみましょう。病気のサインが見当たらないときは、ストレスなどの精神的なものが原因の可能性があります。
病気が原因の場合
何らかの病気が原因の場合は、なめる場所によって考えられる病気が異なってきます。愛犬がどの部分を良くなめているのかを観察してみましょう。
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1, 足の間や体をなめたりひっかいたりする場合や激しく噛む
アレルギー性皮膚炎など皮膚のトラブルが考えられます。また肉球が赤く腫れるほどになめてしまうこともあるのでまずは皮膚の状態をチェックしましょう。
2, 鼻をなめる
鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気が考えられます。
3, おしりをなめる
肛門のう炎などの病気があります。また雌犬の場合、子宮蓄膿症などの病気のときに陰部をなめることがあります。
4, 口の周りをなめる
歯周病や口内炎など口の中の病気のことがあります。
5, 前足をなめる
骨折や打撲などの可能性があります。
6、ケガなどが完治しても癖としてなめる
なめはじめた原因だった病気やケガが治ってもそれが癖になりなめ続けることがあります。
ストレスなどの精神的なものが原因の場合
犬はストレスを感じると前足や肉球などを執拗になめ続けることがあります。異常に足をなめたり体をなめたりするのに原因となる病気が見当たらない場合は、ストレスが原因と考えられ、強迫神経症または常同障害といいます。
犬は、大きなストレスや恐怖、不安を感じると何かをすることでそれらを打ち消そうとします。それが足先をなめたり体をなめたりまたは自分の腹に吸い付いたりするという行動になることがあります。自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回る行為などの症状も見られます。この行動がすぐに収まれば問題ないのですが、同じ行動を繰り返してしまうことがあります。
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ストレスの原因は、散歩の量が少ないなどの運動不足、飼い主とのスキンシップが少ない愛情不足、相性の合わないほかの犬との同居、不安分離症などが考えられます。
遺伝的な要因
ジャーマンシェパードは自分の体をなめ続ける、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーは足をなめ続けるなど犬種によっては遺伝的な要素が認められることもあります。
対処法は?
病気が原因の場合
アレルギー性皮膚炎や歯周病、骨折、打撲など体や足をなめる原因が病気の場合は、その病気を治療することで収まることがほとんどです。
愛犬が体や足などをなめだしたらまずは皮膚のチェック、足を引きずっていないか、体調はどうかなどを観察してみましょう。少しでも異常が見られるときは動物病院へ連れて行きましょうね。
精神的なものが原因の場合
病気などが原因ではない場合は、愛犬の1日の過ごし方や飼い主と愛犬の接し方を考えてみる必要があります。
その上で運動不足が原因なら散歩の回数を増やす、散歩の時間を長くするなど散歩の内容を見直しましょう。また、犬と遊ぶ時間を増やす、マッサージをしてあげるなどスキンシップを心がけましょう。
同居犬が原因の場合は、同じケージに入れないなど同じ場所にいる時間を短くし、しつけを見直しましょう。また体罰などは犬にとって大きなストレスになります。
犬が体をなめはじめたらおやつを与えたりおもちゃを与えたりすることで犬の気持をほかにそらす事もいいでしょう。
どうして犬が体をなめることをやめないときは動物病院に相談しましょう。状況によっては抗うつ薬などを処方してくれます。
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まとめ
犬が前足をなめる、体をなめるという行動がグルーミングの事もありますが、異常に同じところをなめ続けると飼い主も心配になってしまいますよね。毎日のブラッシングや散歩などで愛犬の様子をいつも観察することは愛犬の変化に気づくための近道でもあります。また少しでも気になることがあれば獣医師に相談することをおすすめします。
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