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イヌが歳をとってくると,あなたは青みがかった透明なもやをイヌの瞳に見つけることがあるかもしれません
.これは普通,加齢に従って目の水晶体が変化することによる正常な状態です.私たち自身が加齢に伴って経験するのと似たようなものです.ですが,もしあなたが飼いイヌの瞳が白く,あるいは不透明に濁ってきたなら,それは白内障かもしれません.
“cataract(白内障)”という単語は,ラテン語で破壊するという意味です.
そしてそれは,実際に白内障を患ったイヌに起こることです.主に水とタンパク質からなる水晶体の繊維が壊れ,水晶体がどんどん濁っていきます.このような状況が進行すれば,やがて失明してしまうでしょう.幸いなことに,白内障は手術によって治療できます.
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白内障は老犬だけの病気ではない
一般的に考えられているのとは異なり,白内障は老犬だけがかかるものではありません.実際,白内障の発症には年齢よりも遺伝がより深く関わっているのです.特定の犬種,例えばコッカー・スパニエルやミニチュア・シュナウザー,それにプードルなどは,特に若い時期から白内障を発症する傾向があります.
老年性あるいは遅発性の白内障は6歳以降に見られます.普通,このタイプの白内障は片方の目がもう片方よりもより強い症状を示します.通常は目の中心から始まって外側へと広がっていき,ついには濁りが瞳全体を覆うまでになってしまいます.
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それだけでなく,白内障は爪などによる傷を負った後でも発症することがあります.
獣医さんにかかるタイミングは?
もし愛犬の瞳に白濁を見つけたら-それが片方の瞳だけであっても-,あるいは飼いイヌが以前のようにものを見えなくなったと感じたら,すぐに獣医さんに連れて行ってください.
白内障は治療だけで治ることはありませんが,視力が著しく低下しているのなら,獣医さんは白内障を取り除く手術を勧めるでしょう.手術は動物専門の眼科医によって行われます.現在の白内障手術は非常に繊細で,術後のケアにも十分な注意を必要とします.ですが,一度,白内障の除去が成功すれば,あなたの愛犬は以前と同様にものを見ることができるようになる可能性もあります.
いくつかのケースでは,一般的な麻酔のリスクが特に高齢や特別なリスクをもつイヌにおいて問題を引き起こしうるという理由で,獣医さんが手術を勧めないかもしれません.白内障はイヌにとって痛みをもたらさないので,あなたは決断を焦る必要はありません.
術後の予後
回復には約6週間を要し,はじめのうちはプラスチック製のランプシェードのようなエリザベスカラーを着ける必要があります.これは手術の傷跡が治るまでの間,こすったりひっかいたりするのを防ぐためです.治るまでの間は目薬をさしてやる必要があるでしょう.
手術にはそれなりの費用がかかりますが,90~95%のイヌはこれによって視力を取り戻します.よって,多くの飼い主はこの費用は支払う価値のあるものだと考えています.
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