どこにでもいる雀は、私達にとってとても身近な野鳥といえます。でも雀は鳥獣保護法で保護される対象の野鳥になります。この雀をペットとして飼うことができるのでしょうか?ここでは、雀をペットとして飼えるのか、また雀の飼育方法について考えてみましょう。
雀はペットとして飼える?
雀は鳥獣保護法によって保護されている野鳥になります。そのためもちろんペットショップでインコなどのように販売されることはありません。
雀をペットにするためには、自分で捕獲する以外に方法はありません。では、雀を捕獲することは可能なのでしょうか?
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雀は狩猟対象になる野鳥です。そのため、鳥獣保護法に則(のっと)り定められた期間に適正な方法で捕獲した場合は誰でもペットとして飼育することができます。
雀を捕獲するときの条件
・狩猟期間(本州では11/15~2/15)に捕獲すること(狩猟期間は地域によって異なるので必ず確認すること)
・各自治体で決められた狩猟可能地域で捕獲すること(地図は各自治体のホームページなどで確認すること)
・銃や罠、網などの道具を使って捕獲する場合は、許可が必要になります。手づかみ、鷹狩りなどであれば許可は必要ありません。また、おびき寄せて捕獲することや公道で捕獲することも禁止されています。
これらの条件を満たすことができれば雀を飼うことができますが、かなり難しいといえます。大人の雀は、すでに人間に対する警戒心を持っているのでとても素早く捕まえることはとても困難ですね。
雀をインコなどと同じように飼うことは禁止されていませんが、元来野生の生き物ですからうまく飼育することができるかどうかはとても難しい問題です。
雀の飼育方法
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基本的にヒナは、人工飼育で育てることはとても難しいといわれています。ヒナを育てるときは温度管理がとても大切です。一般に鳥は40度くらいの体温があります。体も小さいヒナの場合、すぐに体温が低下してしまいます。そのためヒーターなどで体を温めてあげることが大切です。またヒナの場合、1,2時間おきに餌を与えなければなりません。かなり寝不足になることを覚悟しましょう。
ヒナから成鳥になるときは、飛ぶ訓練や餌の捕まえ方なども教えなければなりませんが、親鳥のように上手にヒナに教えることは難しいですね。
餌は、練り餌やミルワームを与えるといいでしょう。または、釣具店に置いてあるミミズでもいいですね。あくまでも雀は、野生の生き物です。なかなか人間の与える餌を食べないかもしれません。そのときは、餌用のさじを少し動かしたりしながら与えてみるといいですね。成鳥の場合もミルワームや練り餌などを与えます。どうしてもこれらの餌を手に入れることができなければ草むらなどにいるダンゴムシやコオロギ等でもかまいません。普通の鳥のような餌は食べないでしょう。また、ビタミン剤を与えるといいようです。子ども用の総合ビタミンシロップが与えやすいでしょう。
どうしても餌を食べないときは、強制的に餌を口の中に入れてあげることになります。でもこの方法では、鳥にかなりのストレスを与えることになるのでできるだけ行わないようにしましょう。あくまでも最終手段ということです。
まとめ
誰でも適正に捕獲すれば飼うことができるとはいえやはり野生の生き物である雀を飼うことはとても難しいといえるでしょう。餌もインコなどのようにすぐに食べてくれないことも多いようです。可愛いからといって雀を飼うことは、野生で自由に生きてきた雀にとっては大きなストレスとなるかもしれませんね。できれば雀はペットとしてではなく自然の中で生き生きと飛び回っている様をみるだけにしておく方がいいかもしれませんよ。
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