犬をテーマにした絵本はたくさんありますが、その中でも心に響く絵本を中心に紹介していきましょう。子どもだけではなく大人も泣ける?感動?が味わえる素敵な絵本がたくさんです。
Contents
ある犬のおはなし(Kaisei著)
日本における犬の殺処分は年間12万頭といわれています。この犬の殺処分0を願って書かれた手作りの絵本です。現実に目をそらさずしっかりと受け止めなくてはならないことです。Web上でとても話題になりついに絵本として出版されました。
飼い主との楽しい思い出とともにいつまでも飼い主を待ち続ける犬。飼い主がきっと迎えに来てくれることを信じて。殺処分を待つ犬の心情が余すところなく伝わる絵本です。
現在犬を飼っている人、これから犬を飼いたいと考えている人だけではなくすべてのひとに是非読んで欲しい絵本です。
〔amazon〕ある犬のおはなし
ずーっと ずっと だいすきだよ(ハンス・ウィルヘルム著画・久山太市訳)
子どもの頃からずっと一緒に大きくなってきた愛犬エルフと主人公の「僕」。でも犬の方がずっと早く大きくなってしまいます。
年をとってきたエルフは散歩もいかなくなり、階段も登ることができなくなります。僕の兄弟もエルフのことが大好きだけどエルフに大好きといってあげていません。だけど僕はいつも寝る前にエルフに「大好きだよ」といっていました。そうしてエルフは夜のうちに死んでしまいました。だけど僕は、いつもエルフに大好きだよって伝えていたからエルフはきっとわかっていてくれる、それが救いでした。
飼い主さんよりも犬は早く旅立つことがほとんどです。そのことを子どもに暖かく伝えることができる絵本です。
〔amazon〕ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)
アンジュールある犬の物語(作 ガブリエル・バンサン)
文章のない白黒のデッサン画だけで表現されている絵本です。ある日、突然飼い主の車の窓から路上へ放り出されてしまった犬。突然野良犬になってしまった犬は、飼い主の車を必死で追いかけますが、見失ってしまいます。
路上をさまよいながら匂いを頼りに飼い主を探す犬。道路ではこの犬によって大事故が起こっていまいます。そして町にたどり着いた犬は1人の寂しい少年と出会い、再びぬくもりを感じることになります。
突然孤独になってしまった犬の困惑と寂しさを白黒のデッサンだけで実に見事に表現しています。
〔amazon〕アンジュール―ある犬の物語
いとしの犬ハチ(作・絵: いもと ようこ)
日本では多くの人が知っている渋谷駅の忠犬ハチ公の物語です。雨の日も風の日も雪の日も毎日忘れることなく渋谷駅の前で愛する先生を迎えるため10年間待っていた秋田犬ハチのお話です。
以前からこの話を絵本にしたいと願っていた作者ならではの優しい文章と絵は改めてハチと先生の絆の深さを伝えています。
〔amazon〕いとしの犬 ハチ (講談社の創作絵本シリーズ)
げんきでいるからね(作・絵: 鈴木 まもる)
山の中に捨てられていたボケ。拾われてきた家にはすでにルボという先輩犬が住んでいました。それからボケは何をするにもルボと一緒でした。ですがルボはある日突然ボケの側からいなくなってしまいます。ルボの死がわからないボケはルボを探します。時間と友にルボがいなくなったことを受け入れていくボケ。そしてある日、ルボのいた犬小屋をのぞくとそこには新しい命が育まれていたのです。
命がつながっていることを教えてくれる絵本です。また絵本に出てくるルボとボケは作者の愛犬だったということです。このお話の半分は実話に基づいているそうです。また絵もボケとその仲間たちのことを思いながら描いたとのことです。作者の思いが伝わってくる絵本ですね。
〔amazon〕げんきでいるからね
まとめ
犬をモチーフにした絵本は本当にたくさんあります。みんなとても素敵な作品ですが、ここに紹介した絵本は、子どもだけではなく大人も一緒に読んで考えて欲しいテーマを扱っています。是非読んでみてくださいね。
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